離婚に至るまでの過程で、
私の中には、もう一つの大きな出来事がありました。
彼女との関係です。
この関係は、単純に良い・悪いで割り切れるものではなく、
当時の自分の状況や感情が大きく影響していたのだと思います。
この日を境に、
私たちの関係は、少しずつ変わっていきました。
ただ、このときの私は、
それがどんな意味を持つのか、まだ分かっていませんでした。
これは、
気持ちが通った、最初の一日の話です。
彼女との関係が始まる前
彼女は、もともと仲のいい後輩でした。
職場のメンバーで何人かで食事に行くこともあり、先輩後輩として、自然な距離感で関わっていた関係でした。
ただ、関わる中でお互いのことを少しずつ知っていくうちに、歳は離れていたものの、共通の好きなものがあったり、価値観が近いと感じることも増えていきました。
もともと私は、彼女の人としての魅力に惹かれていましたし、そういった共通点を知る中で、どこか意識してしまう部分があったのも事実でした。
当時の自分の状態
当時の私は、家庭の中で精神的に追い詰められている状態でした。
妻との関係はうまくいっておらず、
5年以上セックスレスの状態が続いていました。
「もう私はあなたとする気はない。
離婚するか、外でしてきてほしい」
そう言われたこともありました。
ただ、風俗のような形で身体だけを満たすことには抵抗があり、
気持ちのある相手と向き合いたいと思っていました。
同時に、二人目の子どもの妊活のプレッシャーも重なり、
妻からは人として否定されるような言葉をかけられることが増えていきました。
何のために生きているのか分からなくなりかけていたと思います。
家族のために存在しているだけで、
自分自身の感情は置き去りになっていたように感じていました。
当時、なぜすぐに離婚という選択を取れなかったのかについては、別の記事で詳しく書いています。
彼女を誘った理由
私は、妊活の最中に妻から言われた一言で、
完全に心が折れてしまいました。
「あなたが夫じゃなければよかった」
その言葉は、思っていた以上に深く心に刺さりました。
このまま二人目ができれば、
今以上に自分の時間も気持ちも削られていくことは、
はっきりと分かっていました。
妻は仕事を優先し、
私は家庭のことを担いながら働く。
収入の差もあり、
それが自然な形だったのだと思います。
それ自体は、仕方のないことだと理解していました。
それでも、妻の日々の言葉や態度は、
少しずつ自分を削っていきました。
妻との関係は、長くセックスレスの状態が続いており、
もうする気はないから離婚するか
「外でしてきてもいい」と言われていたこともありました。
ただ、気持ちの伴わない関係には、
どこか抵抗がありました。
このまま二人目ができれば、
そうした選択肢すら、現実的には取れなくなっていく。
そう思ったとき、
「今しかないのかもしれない」と感じました。
このまま何も変えずに、
ただ我慢を重ねていくのか。
それとも、
自分の感情に向き合う時間を持つのか。
私は、後者を選びました。
「二人で会いたい」
いつもの食事の延長ではなく、
きちんと時間を取って向き合いたいと思ったからです。
中途半端な誘い方をして、
後から誤解されるような形にはしたくありませんでした。
正直に言えば、
気になる人と、ちゃんと出かけてみたいという気持ちもありました。
だから今回は、最初から正直に伝えることにしました。
彼女は、私の状況をある程度知っていました。
家庭のことや、夫婦関係のこと、
そして、自分が我慢していることも。
それでも彼女は、少し考えたあと、
誘いを受けてくれました。
後から思えば、
あのときの私は、
その優しさに甘えていたのかもしれません。
その日の出来事
休日に会った彼女は、
いつもとは少し違って見えました。
化粧をして、香水をつけて、
落ち着いた服を着ていて、
どこか大人びた雰囲気がありました。
その姿を見たとき、
この日のために準備してくれたことが伝わってきて、嬉しかったのを覚えています。
同時に、
自分の中で何かが大きく動いた感覚もありました。
食事の最中は緊張してしまい、
正直、ほとんど味を覚えていません。
そのあと、少し歩きながら、
私は自分の気持ちを正直に伝えました。
気になっていること、
そして、もっと近い関係になりたいと思っていることを。
彼女は一度、断りました。
当然だと思いましたし、
そのときは、それで終わるはずでした。
それでも、
どうしても言葉を引っ込めることができませんでした。
もう一度だけ、気持ちを伝えました。
しばらくの沈黙のあと、
彼女は静かに聞いてきました。
「本気なの?」
「私でいいの?」
私は、迷わず頷きました。
少し間を置いて、
彼女は「いいよ」と応えてくれました。
その瞬間、
自分の中で何かがほどけたような感覚がありました。
あのとき、確かに、
誰かと心が通ったと感じていました。
あのときの自分は、
彼女の優しさに、頼ってしまっていたのだと思います。
今振り返って思うこと
この関係は、
あくまで自分が選んだものでした。
あの日、私は彼女と向き合いたいと思い、
指輪を外して会いに行きました。
それがどんな意味を持つのか、
本当のところは分かっていなかったのだと思います。
このあとも続いていく関係なのかどうか、
そのときの自分には分かりませんでした。
それでも、
また時間が合えば会いたいと伝えました。
あのとき感じた気持ちが、
どこへ向かっていくのか。
この時の私は、
まだ分かっていませんでした。
この関係は、後々大きく動いていきます。
彼女に本気の想いを伝えた日のことは、こちらで書いています。
離婚に向けた現実的な話については、公正証書に関する記事でも触れています。


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