公正証書の内容を見た日|納得できなかった条件とその判断

離婚の記録
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提示された公正証書の内容を見て、
正直すぐには理解できなかった。

ただ、
一つひとつ確認していくうちに、
それがどういう意味を持つのか、
少しずつ分かり始めていった。

そこに書かれていたのは、
これからの生活に直結する条件ばかりだった。

家を出るまでの生活費、
養育費や面会、
財産についての取り決め。

どれも重要な内容だったが、
そのすべてに納得していたわけではなかった。

理解していくほどに、
違和感も大きくなっていった。

提示された条件

提示された公正証書の内容には、
これからの生活に関わる条件が並んでいた。

主に書かれていたのは、次のような内容だった。

  • 受験を終えてから離婚すること
  • 家は三月までに出ること
  • 家を出るまでの生活費について
  • その後は養育費を支払うこと(高校卒業まで)
  • 面会は子どもの意思を尊重すること
  • 面会できるのは私のみで、他の人には会わせないこと
  • 慰謝料はなし
  • 財産分与はなし
  • ペアローンで購入した家は妻側のものになること
  • 連絡先や勤務先、住所は変更の都度知らせること

それぞれに条件が設定されており、
一つひとつが具体的な形になっていた。

どれも重要な内容だったが、
その場ですべてを正しく理解できていたわけではない。

目を通しながら、
なんとなく内容を追っていくことしかできなかった。

ただ、
これがこれからの前提になるのだということだけは、
はっきりと感じていた。

不利だと感じた条件

内容を一つひとつ見ていく中で、
いくつか引っかかる点があった。

特に大きかったのは、
財産分与がないという点だった。

通常であれば、
結婚後に築いた財産は
ある程度分けられるものだと思っていた。

それが今回は、
一切なしとされていた。

さらに、
ペアローンで購入した家も、
妻側のものになることになっていた。

購入時より価値が上がっていることもあり、
金銭的には明らかに不利な内容だった。

それでも、
すべてが不当だと感じていたわけではない。

養育費については、
私立に通わせることを考えると、
妥当な金額だとも思った。

ただ、
条件全体を見たときに、
バランスが取れているとは感じなかった。

どこか、
足元を見られているような感覚があった。

それでも受け入れるしか無かった現実

それでも、
その内容を受け入れるしかないと思っていた。

理由ははっきりしていた。

自分には、
不貞行為があったという事実がある。

妻はその証拠も持っている。

この状況で、
条件について強く主張できる立場ではないと感じていた。

もしここで拒否すれば、
離婚自体が進まなくなる可能性もあった。

子どものことを考えると、
裁判になるような状況は避けたいとも思っていた。

早く離婚を形にしたいという気持ちもあった。

そのためには、
ある程度不利な条件であっても、
受け入れるしかないのだと思っていた。

選択肢は多くなかった。

納得しているわけではないが、
進むために決めるしかない。

そういう状況だった。

相談と葛藤

友人に相談し、
内容についての意見はもらっていた。

離婚は専門外ではあったが、
それでも、
法的な視点から見てもらえたことは大きかった。

財産については、
戦う余地はあると思うが、
時間はかかるだろうとも言われた。

ただ、
今回の立場を考えると、
早く離婚を進めるのであれば、
受け入れるしかないという現実だった。

養育費についても、
妥当な金額だろうとのこと。

妻との収入差を考えると、
相場かそれより少し多いくらい。
私立に通わせることを考えれば、
むしろ高すぎるとも感じなかった。

大きく争う部分ではないと判断した。

あとで内容について揉めることは避けたかったし、
彼女にも納得しておいてほしいと思った。

彼女にも内容を見せたが、
特に何かを言われることはなかった。

「これはあなたが決めることだから」

そう言われた。

最終的に決めるのは、
自分だった。

このときはまだ、
この内容が後になって
彼女との間で問題になるとは、
考えていなかった。

納得ではなく理解

ただ、正直に言うと、
すべてに納得していたわけではなかった。

特に財産については、
大きな違和感があった。

通常の離婚であれば、
結婚後の財産はある程度分けられるはずだった。

それでも、
今回は不貞行為があった以上、
不利になることは理解していた。

妻は証拠も押さえている。

自分にも、主張したいことはあった。
ただ、それを裏付ける証拠は持っていなかった。

友人からも、
「通常の離婚であればかなり分けられるはず」
と言われた。

それでも、
今回は受け入れるしかなかった。

実際、
収入面でも大きな差があった。

子どもの送迎の関係で、
ここ数年は残業もできず、
収入は基本給に近い状態だった。

一方で、
妻の収入や資産は大きく、
購入時より価値の上がっているマンションも、妻に渡すことになる。

明らかに、
お金の面では不利だった。

養育費については、
妥当な金額だとは思った。

私立に通わせることを考えれば、
極端に高いとも感じなかった。

ただ、
最終的な判断の場面で、
その金額が少し上がった。

キリのいい数字に調整されていた。

数千円の差ではあったが、
こちらには期限を突きつけておきながら、
相手の都合で調整されているように感じた。

最初は裁判所の算定表をもとにしていたが、
弁護士の判断で、
日弁連の算定表に基づいて再計算されたと言われた。

「このくらいは子どものためなんだから払ってよ」

そう言われ、
その場で判断を迫られた。

自分でも調べた限りでは、
裁判所の算定表でも問題ないように思えた。

それでも、
大きな差ではないこと、
時間がないこともあり、
受け入れるしかなかった。

子どものために払うこと自体が嫌なのではない。

ただ、
すべてが相手のペースで進み、
自分の意思が反映されていないように感じたことが、
正直、引っかかっていた。

あとで友人に聞いたとき、
一般的には裁判所の算定表が使われることが多いと知った。

自分の無知が、
こういう形で表れるのだと、
強く感じた。

納得していたわけではない。
それでも、進むために決めるしかなかった。

離婚の記録|実体験シリーズ

このブログでは、離婚に至るまでの経緯と、その後の出来事を実体験として記録しています。
時系列で読めるようにシリーズとしてまとめています。

① 離婚に至るまでの経緯
② 離婚を躊躇した理由
③ 離婚を決断した日
④ 離婚が決まっても家を出られなかった理由
⑤ 受験という現実
⑥ 終わると分かっていた家族の日常
⑦ 面接をこなすたび削れていく気持ち
⑧ 子どもと過ごす時間の重さ
⑨ 同じ家にいる他人
生きる気力を失った私が、カウンセリングで出した結論
離婚を切り出した日|決断のあとに起きた現実
彼女に離婚を伝え、想いを告げた日
帰宅後に待っていた現実と妻への報告
公正証書の話が出た日
⑮公正証書の内容を見た日|納得できなかった条件とその判断(この記事)

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