彼女に想いを伝え、
受け入れてもらえたあの日。
少しだけ、
前に進めた気がしていた。
それでも、
家に帰れば現実が待っていた。
その日のうちに、
妻にすべてを伝えた。
その時の妻の反応は、こうだった。
そこから、状況は少しずつ変わっていった。
帰宅して感じた空気の違い
その日は
終電近くで帰った。
彼女との別れが惜しくて
気づいたらこんな時間だった。
家に帰ると、
さっきまでとは違う空気があった。
私の中では、彼女と過ごした時間の余韻が、
まだ少し残っていた。
それでも、
玄関を開けた瞬間、
現実に引き戻された。
いつもと同じはずの家なのに、
どこか重たく感じた。
これから話さなければいけないことがある。
そう思うだけで、
少し息が詰まるような感覚があった。
さっきまでの時間が、
遠いもののように感じていた。
帰宅した時の妻の様子
正直、
報告する必要はなかったのかもしれない。
それでも、
当時の私はまだ、
支配下にあったような感覚の中にいた。
彼女に会うことも、
妻に許可をもらっていた。
だから、
何も言わないままにすることはできなかった。
というより、
妻は起きていて、
どうだったかを聞いてきた。
そして、
この話をしないといけないのに、
帰りが遅いことに対して、怒っていた。
少しずつ変わっていった空気
私は、
彼女と付き合うことになったことを伝えた。
妻は、
その瞬間に大きく反応することはなかった。
「へー、オッケーもらえたんだ」
と妻は言った。
前日、妻は
「あの子はあなたとは本気じゃなかったよ」
そう言っていた。
だからこそ、
妻にとって、少し意外だったのかもしれない。
それでも、
話が進むにつれて、
空気は少しずつ変わっていった。
前日までは諭すように、
優しく話していたのに、
明らかに様子が変わっていくのを感じた。
今思えば、
あのとき会うことを許したのも、
弱っていた私を立て直すためだったのかもしれない。
このままでは家庭も維持できないと、
考えていたのかもしれない。
彼女も後に、
「あのとき許可したのは、
このままだとあなたが使えなくなると思ったからじゃない?
多分私を利用したんだと思うよ」
と話していた。
確かに、
そう考えると、腑に落ちる。
少し前を向こうとしていた私の変化は、
気に入らなかったのかもしれない。
言葉にはならない何かが、
その場に漂い始めていた。
突きつけられた言葉と現実
そして、
妻は続けて言った。
「離婚はするけど、
受験が終わってからだから」
それは、
前日の話し合いで決まっていたことだった。
改めて、
念を押された。
「ちゃんと受験はやらないと許さないからね」
その言葉のあと、
空気が一段と重くなった。
そして、
そこから言葉は続いた。
「やっぱり子どもには会わせたくないな」
「会いたい?養育費いらないから会わないでよ」
「慰謝料どうしようかな」
「離婚するからこの前の条件はなしだよね?」
妻が予想していた展開と違ったのかもしれない。
明らかにどんどん怒りと言葉の圧が強くなっていった。
一つひとつ、
現実を突きつけられているようだった。
それでも伝えたこと
私は、
彼女との時間は作るということだけは、
なんとか伝えた。
土日のどちらかは、
家にいないことになると思う、
そう告げた。
それが、
あの場でできた、
精一杯の意思表示だった。
それ以上、
強く出ることはできなかった。
これを妻に伝えるだけでも、
あのときの私には怖かった。
けれど、
今後すべてを妻に従うわけではないという、
意思表示でもあった。
何も決まらないまま終わった話し合い
話し合いは、
結論が出ることもなく、
そのまま終わった。
何かが解決したわけでも、
前に進んだわけでもなかった。
ただ、
これまでとは違う現実だけが、
はっきりと見えた気がしていた。
深夜3時も過ぎ、
詳細は、
後日決めることになった。
子どもに会えない可能性も、出てきた。
そのときは、想像もしていなかった、
重い言葉だった。
この先どうなるのか、
まったく想像がつかなかった。
数日後、
公正証書の話題が出てくることになる。
離婚の記録|実体験シリーズ
このブログでは、離婚に至るまでの経緯と、その後の出来事を実体験として記録しています。
時系列で読めるようにシリーズとしてまとめています。
① 離婚に至るまでの経緯
② 離婚を躊躇した理由
③ 離婚を決断した日
④ 離婚が決まっても家を出られなかった理由
⑤ 受験という現実
⑥ 終わると分かっていた家族の日常
⑦ 面接をこなすたび削れていく気持ち
⑧ 子どもと過ごす時間の重さ
⑨ 同じ家にいる他人
⑩生きる気力を失った私が、カウンセリングで出した結論
⑪離婚を切り出した日|決断のあとに起きた現実
⑫彼女に離婚を伝え、想いを告げた日
⑬帰宅後に待っていた現実と妻への報告(この記事)


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